駐車スペースやアプローチの仕上げ方で、全面に土間コンクリートを打ったり舗装材を敷き詰める以外にも、外構を美しく仕上げる方法があります。
広い面積を土間コンクリートのモルタル色で覆ってしまうと、味気なくなることもあるので、少しでも変化を持たせることができる方法としてご提案させていただくこともあります。
一見地味ではありますが、採用頂くと味わいがあり飽きの来ない施工です。ここでは「洗い出し」について、アプローチや駐車スペースの施工例とともにご紹介します。
「生コン洗い出し」とは、コンクリートが固まる前にセメント部分を洗い流し、混ぜ込まれた骨材を表面に浮き出させる方法です。
コンクリートに混ぜる骨材の種類を玉砂利や化粧砂利に換えることによって、表情を変えることもできます。
生コン洗い出しに似ていますが、砂利に樹脂を混ぜて敷き詰め固める「樹脂洗い出し」という施工方法もあります。
お庭のどの部分に施工するかによって向き不向きがあります。
1.生コン洗い出し
ここでは骨材を化粧砂利に換えた洗い出についてご説明します。車が乗る部分に洗い出しをするなら生コン洗い出しをおすすめします。土間コンを全面に打設することよる無機質さを解消でき、舗装材を敷き詰めた後車両の重さによって舗装材が割れる心配もなく、砂利を敷くことによる砂利が散らかることもありません。土間コンクリート打設に比べてひと手間増えますが、重い車にも耐えられるので、駐車スペースの乗入れ部分だけでも取り入れてみてはいかがでしょうか。
施工の手順は、以下の通り。
生コンに化粧砂利を混ぜ、普通にコンクリート打ちをする。
噴霧器を使って硬化遅延剤を全体にかける。
硬化遅延剤が乾かないようにビニルシートを上にかける。
ここで1日寝かす。
翌日、硬化遅延剤を水で洗い流す
セメントが残るようならブラシでこする
石がきれいに見えたら完了!(動画でもご覧いただけます)
2.樹脂洗い出し
化粧砂利に樹脂を加えて撹拌し、あらかじめ下地コンクリートを打ったアプローチなどに1cmほどの厚みで塗り広げて化粧砂利を固める施工方法です。
カラフルな化粧砂利を選ぶこともできますので、洋風建築のアプローチにもうまく調和します。もちろん、モノトーンの玉砂利を用いても渋くて落ち着いた雰囲気になります。
和洋問わず合わせやすい化粧砂利の樹脂洗い出しは、玄関までの歩道に施工することで砂利の凹凸が足元の滑り止めにもなります。
化粧砂利を敷いたときのように砂利の粒が周囲に散らかってしまうこともありません。
化粧砂利に混ぜた樹脂が硬化する前に広げ均す作業は、職人の手作業によりますので、スピードと丁寧さを要します。
樹脂洗い出しの施工手順も動画にまとめています。
3.まとめ
「洗い出し」は工法の違いにより2種類あることをご説明いたしました。
人が歩くスペースなら樹脂タイプの洗い出しが向いています。玉砂利の色のバリエーションで和風にも洋風にも調和します。表面の凹凸が滑り止めにもなるので、人が歩くアプローチに採り入れたい施工と言えます。
但し、車の乗入れるスペースに樹脂洗い出しを施工するとはがれてしまう恐れがありますので、駐車スペースには生コン洗い出しが車の重みに耐えることができ、細かな砂利の模様によってタイヤのゴム跡も目立ちにくくなります。
私共ウィステリアでは、それぞれの工法の長所を活かして施工する場所にふさわしいご提案させて頂いております。あくまでも優先されるのはお施主様のご希望されるお庭の実現ですので、無理な押し付けのないよう、外構プランのご提案し、お施主様はご安心して私共にお任せいただければと思います。
外構工事なら、気軽にウィステリアにご相談ください。
お庭、新築外構のご相談お見積りをお受けしております。
https://wisteria-exterior.com/service/
お問い合わせ | wisteria(ウィステリア) (wisteria-exterior.com)