こんにちは、お庭づくりウィステリアのスタッフです。
立春も過ぎて、春がいよいよ近づいてきたと感じるのは、
ほんの少しではありますが、暖かい日差しの下にいると木々の香がするようになったことでしょうか。
どこからともなく、蠟梅や沈丁花の花の香が漂ってきたり、馬酔木の花もそろそろ待ち遠しくなってきますね。
たとえ、ひと鉢の観葉植物でも、お部屋の中にあると心が和みます。
それと同じことで、玄関先や、リビングルームから見える場所に1本だけでも樹木があれば
四季の移ろいを感じたり、風を感じたり、ほっとできる瞬間があります。
スタッフの間で、お庭におすすめの樹木を幾種類かピックアップしてみました。
【1】シマトネリコ
【2】ヤマボウシ
【3】ソヨゴ
【4】オリーブ
【5】エゴノキ
【6】ハナミズキ
【7】ハイノキ
【8】ナツハゼ
【9】アオダモ
これらの樹木は、お庭のメインになったり、玄関先に植えたりできて、お住まいになられるご家族様と一緒に
ゆっくり成長していける樹木でもあります。
それぞれの木々の特徴を記していきますので、ぜひ植えてお庭に彩りを持たせて、
心豊かに過ごしていただければと思います。
では、初回ということで、【1】シマトネリコから、ご案内しますね。
【シマトネリコの樹形の特徴】
シンボルツリーに最もよく用いられる定番の樹木でもあるシマトネリコは、常緑樹で、優しい細い枝先にやわらかい葉がつく株立ち(細い幹が複数本よりあって生えている)樹形です。
シルエットが優しく、初夏になると白い花が咲いたり、葉を透かしてくる木漏れ陽がさわやかな印象を与え、
和風・洋風のどちらにも合うことも人気の秘訣かと思われます。
こちらは満開のシマトネリコの花です。
(画像は拝借いたしました)
【シマトネリコの花言葉、謂れ、背景】
シンボルツリーを選ぶ際、花言葉や謂れを参考になさるというご家庭も多いと思いますので、
シマトネリコの花言葉を調べてみました。
シマトネリコの育て方|植え替えや挿し木の方法は?室内でもOK?|🍀GreenSnap(グリーンスナップ)
シマトネリコの花言葉:
『偉大』『高潔』『荘厳』『服従』『思慮分別』
神々しいイメージの花言葉をもっているのは、北欧神話に登場する
セイヨウトネリコに由来しているといわれています。
北欧神話における9つの世界をつなぐ神聖な樹木という位置づけのようです。
北欧神話は、スウェーデンやノルウェー、デンマークなどに伝わる神話で、
身近なところでは1週間の曜日の名前は北欧神話の神々の名が由来であったり、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作『指輪物語』(J・R・R・トールキン著)は北欧神話をベースにして書かれているそうです。
指輪物語 – Wikipedia
北欧神話に登場する神々は、欲する生き方を求めて自らを犠牲にすることもいとわない神として描かれているそうです。
探求心をもって生き抜く姿が好印象です。
理想の人間像をシンボルツリーに託してみてはいかがでしょうか。
シマトネリコは、総じて花言葉のイメージが良く、お庭の中心となる樹木にふさわしいですね。
【開花期:5月下旬~7月上旬、花の色:白】
シマトネリコの花は白く、小さな規則的に並んだ枝葉の先に咲き、実がつきます。
枝葉早く伸びますが、剪定にも強いので、うまく剪定して樹形を整えていけば
育てやすい樹木と言えます。
庭木の代表格、街路樹の定番でもあるシマトネリコについて、ご紹介しました。
街路樹に適しているということは、ある程度の環境までならたくましく育つ樹木でもあります。
メンテナンスフリーの樹木なら庭に植えてもいい。。。そう思われる方は非常に多いので、
まさしくうってつけだと思います。ただし、植栽工事直後は植物の根は人間に例えれば大きな手術を終えた直後とお考え下さい。
植物も生き物ですので、しっかり根が安定し養生するまではお水のやり方にお気をつけて、根が回復し、葉が生き生きとしてくるまでのしばらくの間は、可愛がってあげてくださいね。
さて、下記にピックアップしております樹木についても、順次詳しくご紹介させていただくことといたします。
ぜひ、緑のあるお庭で四季を感じながら心豊かに暮らしていきましょう。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
お庭づくりウィステリアのスタッフでした。
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ヤマボウシ
春には新緑、夏には白やピンクの花を咲かせ、秋には実をつける
四季を楽しむ日本にはぴったりのシンボルツリーです。
花言葉は『友情』
友人にプレゼントする花でこれ以上の花言葉はありません。
開花期:6月中旬~7月中旬
花の色:白、ピンク
ソヨゴ
モチノキ科の常緑樹です。
スラっとした樹形と厚みのある葉が特徴で、葉が風に揺れてそよぐから
「ソヨゴ」という名前になったようです。漢字では「冬青」と書きます。
日向から日陰まで適応力があり、寒さにも強く管理しやすい樹木です。
成長が遅いので手間要らず。玄関周りのシンボルツリーにおすすめです。
花言葉は『先見の明』
先を見越して生き抜く力を意味します。
ゆっくりと成長するソヨゴは、繊維がしっかりと詰まっており、
きめ細かな材木として人気があります。
そろばんや、櫛(くし)に使われているほか、硬くて丈夫なので、
激しい衝撃がかかりやすい斧など工具類の柄の部分にもよく使われています。
開花期:5月~6月
花の色:白
オリーブ
1本では自家不和合性が強いため、実をつけにくいオリーブの樹ですが、
他品種の花粉で受粉してやればよく結実します。
花言葉は『平和』『安らぎ』『知恵』『勝利』
「平和」「安らぎ」は、旧約聖書に記された「ノアの方舟」に由来します。
「知恵」や「勝利」は、ギリシア神話の「女神アテネとポセイドンの覇権争い」
の話に由来します。
ギリシャやイスラエルの国花にもなっており。
オリンピックの勝者に贈られるのもオリーブの葉の冠ですね。
開花期:5~6月(実の収穫時期は9~11月)
花の色:白
エゴノキ
北海道から九州・沖縄まで日本全国に分布する落葉性の高木です。
古くから庭に植栽されて楽しまれ、歌舞伎の演目にも
「チシャノキ」「チサノキ」の名称で登場します。
花言葉は『壮大』
枝や葉っぱの間から、たくさんの香りのよい花を咲かせる姿が印象的なことから、
「壮大」という花言葉が付けられました。
5~6月なると浅いギザギザの葉っぱの付け根あたりから茎を伸ばし、
下向きに真っ白な花をたくさん咲かせます。
花は鈴型で、甘い香りを放ちます。
花ごとポトッと落ちる散り方が特徴的で、花の後に灰白色の実を付けます。
また、将棋の駒を作る木材としても利用されてきました。
開花期:5~6月
花の色:白
ハナミズキ
一青窈さんの歌の歌詞にも登場する有名な花です。
実はアメリカを代表する花でもあり、2つの州花にもなっています。
花言葉は、『返礼』『私の想いを受けとめてください』『永続性』『華やかな恋』
1912年、当時の東京市長であった尾崎行雄氏が、日米友好を願って
ソメイヨシノ3,000本をワシントン市に寄贈し、その返礼として、
アメリカの人々が心から愛する花であるハナミズキが日本に贈られました。
このエピソードが、ハナミズキの花言葉の由来となりました。
春になると、総苞片(そうほうべん)と呼ばれる「葉」が大きくなり、
花のような姿になります。 花びらではないので鑑賞期間が長いことが特徴です。
また、ハナミズキは秋になると紅葉するため、赤く染まった葉や実も楽しむことができます。
開花時期:4月〜5月 花色:白、赤、ピンク
ハイノキ
灰が染料として使われることから、「灰の木」と名付けられました。
ハイノキの花言葉は特に設定されていないようです。
染物で利用するのは日本だけでなく、海外でも利用されてきました。
また木材は将棋の駒、箸などにも利用されます。
ハイノキ(灰の木)は花期が終わると実をつけます。
果実は8月から9月頃につき、最初は緑色の実ですが熟すと色が濃い紫色に変わります。
見た目はブルーベリーのような実の姿をしています。
開花時期:4月〜6月 花色:白
ナツハゼ
黒い実と美しい花とつけるブルーベリーの仲間の落葉低木です。
名前の由来は秋に紅葉する植物、ハゼノキから来ているようです。
ナツハゼは秋ではなく夏に紅葉するため、「夏にハゼのような紅葉を見せる」が
転じてナツハゼと名付けられました。 別名「山ナスビ」
花言葉は『飾らぬ美』
樹高は1~2mほどで、そこまで大きくは育ちません。
玄関先の小さなスペースに植えたい方にはちょうどよい大きさといえるでしょう。
自然的かつ印象的なくねり方をする樹形が、庭の景観を表情豊かに彩ります。
成長スピードがゆっくりで剪定などの手入れも簡単なためメンテナンスが楽です。
また病害虫の心配もほとんどないため、安心して育てられるでしょう。
水やりも乾燥したとき以外は基本的に不要で、
半日陰でもすくすくと育っていく力強さが魅力的です。
開花時期:5月〜6月 花色:赤、黄緑
アオダモ
アオダモは樹皮がつるつるして美しい樹木です。
漢字では「青梻」です。
アオダモの花は白で、特に見た目は青と関係なさそうです。
なぜこのような名前となっているのか、諸説あるとされていますが、
雨が降って樹皮が濡れると青く変化することが由来とも言われています。
花言葉は、『幸福な日々』『未来への憧れ』
アオダモの木はとても丈夫です。
強い木材として有名で野球のバット、テニスやバトミントンのラケット、
家具などに利用されているほどです。
開花時期:5月〜6月 花色:白