おしゃれなガーデニングやセンスのいいお庭を拝見していると、かなりの高確率で「枕木」を外構に取り入れていらっしゃいます。
ご自身でホームセンターなどで枕木を買うこともできますが、今回は、枕木を外構に取り入れることについて、外構の専門家にお任せいただきたいいくつかのポイントをまとめてみました。
鉄道のレール下に敷かれる木材で、線路を行きかう鉄道車両の重みにも耐える強度がありますが、経年劣化したものを再利用してガーデニングの土留めや花壇の縁などに取り入れられるようになり、今や定番のガーデン資材として門周りやアプローチなどにも使われるほど人気があります。
私共ウィステリアでも枕木風の門柱をはじめ、アプローチに用いるなど、たびたび施工させて頂いております。
施工例をまとめたスライドショーです。
枕木はホームセンターでも購入できますので、どなたでもD.I.Y.でお庭に設置できるのですが、
枕木は腐食しにくくするために比重の重い材木を用いたり、表面に防腐剤などの薬剤処理をされていることも少なくありません。
また、ご自身で門柱として枕木を据え付けるには、根巻（土中にある程度の深さを埋めて、モルタルなどで柱の根元を固定する）が必要です。
材料はもとより、掘削する道具、モルタルを練る道具、体力（これが一番肝心）もなくてはならず、簡単にはいかないものですね。
枕木はナチュラルな風合いが景観をひき立て、お庭の樹木や草花とも相性抜群です。外構にぜひ取り入れたい素材です。
そのためには、一見同じように見える枕木にも適材適所でふさわしい資材があるので、わたくしたちお庭づくりの専門家にお任せいただきたいところでもあります。
例えば、枕木を使った門柱。
「玄関付近に枕木を２，３本、柱にして、そこにおしゃれなポストや門灯をつけたいんです」
このアイデア、間違いなくおしゃれです。最近では、オープン外構が増え、街並みの景観の一助となっている皆様のおうちの門周り。
緑が豊富で、おしゃれなエントランスであればあるほど、街並みの美しさを皆様のお住まいそれ自体が担っている、とも言えます。
オープン外構では門や囲いの代わりに、お住まいの個性を表現するにはポストや門柱、表札などがその役割りとなっていることも少なくないでしょう。
ポストのカラフルで多彩なデザイン、見ているだけでもワクワクしますね。
ポストや門灯を取り付ける門柱は、ビスが打ち込めて、且つ電線を仕込むことのできる配管が通っているものを選ぶ必要があります。
枕木に似たエクステリア製品でも、アルミ製の芯が空洞になったポールにはポストや門灯が取り付けられるものとそうでないものがあります。
枕木風門柱も同じで、配管タイプとそうでないものがあるため、それぞれ適切な材料選びがポイントとなります。
アプローチの舗装材に、枕木を使う例も多いですね、この場合は、グランドカバーとも馴染みが良く、芝や植栽がある場所にGOODです。
ここでも、外構の専門家の視点では、扱いやすく長持ちすることから、コンクリート製の枕木風平板を用いることが一般的になります。
防腐剤を施されているとはいえ、万が一シロアリが発生してしまっては大切なお住まいに被害が及ぶことも心配です。そして、経年劣化からくるメンテナンスの労力も心配です。お庭のゾーニングを考えるときにアプローチは駐車スペースと隣り合うことが多いので、車が載っても割れない強度のアプローチ舗装材を選ぶこともポイントとなります。そのためには見た目が同じ枕木風であっても車の重量に耐えられるしっかりとした厚みと強度のある平板を使用しなければなりません。まさに、目に見えないところでのプロの目利きをしなくてはならないところです。
このように、デザインやおしゃれさだけでなく、適材適所で外構の資材を選んで施工することが、お住まいを快適に長く愛着を持っていただくことにつながります。もちろん、ガーデニングの延長でD.I.Y.によるお庭づくりの楽しさもありますが、長く良い状態のお庭をキープするためにもわたくしたち専門家にプランと施工をゆだねていただくことによって、時間とコストを別の楽しみに費やすこともできます。
以上、枕木を外構に取り入れることについて、外構の専門家にお任せいただきたいいくつかのポイントをまとめてみました。
「検討中の外構工事の参考になった」などご感想を寄せて頂けると嬉しいです。
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